番外編

ナノイーの解説をちょっと

from Staff

ナノイーについて少し書いてみます。

どのメーカーも、O(酸素)とH(水素)がくっついた「OHラジカルという分子」が働いて、菌をやっつけたり、ニオイを分解したりする図がカタログに掲載されている程度です。(オゾンの場合は3つのO)。

「OHラジカル」というのが各社のキーワードになっているが、どう作用するのかイマイチわからないですよね?

「OHラジカル」というのは、非常に乱暴者で、スキがあれば他の人が持っているHを横取りして、Hに0が2つという分子になりたがる。

そう「H2O」つまり水だ。

 一方、Hを1個取られてしまった分子は、別の分子に変化する。たとえば鉄のクギをしばらく放置しておくと、表面がボロボロに錆びて鉄とは違う物質になってしまうのと同じだ。これは「酸化」という現象で、鉄が鉄でなくなってしまったというわけ。

鉄のクギを放置しておくと茶色く錆びてしまう。コレは表面が「酸化鉄」という鉄とは違う物質に変化してしまったから。

 

さて、科学の不思議なところだがある物質に酸素がくっつくから「酸化」というのは納得できるが、OHラジカルのように「ある物質からHを奪ってしまうこと」も化学の世界では酸化というらしい。

まぁ「OHラジカル」もニオイや菌を”酸化”させることで、菌を抑制したり消臭したりしていると考えて問題ないかな?

水色のOHラジカルさんは、とにかくHをひったくる! (パナソニック「10分で分かる ナノイーX教室」より)

 

 そしてもう1つの特徴が「OHラジカルはスキあらば他の物質が持つHをひったくろうとする」ので、OHラジカル発生器で生成され、空気中に放出されると、空気と一緒に漂う色々な物質から手当たり次第にHをひったくり、ごく短時間しかOHラジカルとしては生きられない。

実はOHラジカルはめっちゃ強い酸化能力を持っているものの、虚弱体質だから数ミリ秒しか生きられないというショボキャラなのだ。(笑)

もう少し科学的な話になるとこうなるが、難しくなってしまうので今回はここでやめときます。(出典:パナソニックのプレゼン資料より)

【ここでのポイント】

・OHラジカルは他の分子のHをひったくり相手を酸化する
・OHラジカルは非常に短命で、生きていられるのは数ミリ秒間
・「酸化」という現象が、除菌や脱臭をするという基本原理

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