事前審査は通ったのに本審査が通らない理由は?
一般的に銀行では「事前審査」が通ればほぼ90%以上は本審査が通ったと思っていただいて間違いはないのですが、残りの10%の方は残念ながら「非承認」をもらっております。その考えられる理由をいくつか挙げてみます。
○事前審査の内容と大きく異なっていたとき
「事前審査との内容」が大きく異なる場合、具体的な理由として多いのは
1、転職
2、新たな借入
この2点が多いと思います。
1つ目の「転職」についてですが「融資のタイミングによってはバレないでしょ?」と安易に思われる方もいるでしょう。これは絶対にやってはいけません。例の「S銀行不正融資事件」後に金融庁の引き締めで、勤務先に在籍確認をしたり、中には勤務先が実在するか確認を徹底する銀行が増えてきました。ちなみに以前は意外としていなかったと思います。
次に「新たな借入」についてですが、新たな借入時にその借入先が「個人信用情報センター」にその新たな借入情報を登録します。当たり前の事ですが、当然本審査時にも「個人信用情報センター」にて確認するので一発でばれます。身内から借りたり、闇金から借りれば別ですが、絶対に借りないでください。
その他にも「課税証明書」を提出するのですが、内容を確認すると「収めている税金の金額がわかる」為に「他にも収入が有る事実」が判明します。この「他に収入があったのにも関わらず確定申告をしていなかった場合」は、脱税とみなしてアウトになります。
以上、これらの原因が理由で本審査で承認が出ない場合、例えば不動産契約の際にある「ローン特約」は使えません。該当する方は絶対に物件の引き渡しまで仕事を辞めたり、新たな借入を起こしたりしないでください。
○健康状態の理由
申込書に病名を記入した場合は審査は銀行が行うのではなく、保険会社が判断します。
私の経験上ですが「鬱・不整脈・ガン」はNGでした。他にも心筋梗塞・糖尿病などは審査が厳しいと思います。(ケースにはよりますが)健康状態に自身のない方は、金利は多少上がりますが「ワイド団信」という一部の銀行で取り扱っている「疾病内容が緩和された保険商品を使うか、団体信用生命保険加入の特約が無い「フラット35」を利用するかのどちらかになります。ただし、このパターンで融資を受けた場合、借入された本人が返済途中で亡くなった場合には保険処理ができません。そのつもりで他の保険に入るなりして不測の事態に備えねばなりません。
○新たな理由が出てきてNGとなる場合
これが圧倒的に一番多いです。
事前審査以降に新しく借り入れを起こすのは論外だとしても、1社の情報しか見ていない事前審査から、本審査では複数社の情報を見ている為、事前審査の時に出てこなかった延滞の数なども不承認になる原因です。
本審査が落ちてしまった場合はほとんど個信が原因なので、次の本審査が無事に通るようにするためには自分の個人信用を開示して対策を練る必要があります。まぁこのテクニカルなやり方が必要な場合は当社にて段取りを行ったりしますが・・・・
本日はここまで