コロナを経験して改めて思う「お金」のこと②
■生涯賃金2億円を賢く管理して活用する
では、どうすればよいのでしょうか?
答えはその2億円を賢く管理して活用することです。
それは金融機関を上手に活用するということではないでしょうか?
限られた「生涯賃金」で資産を増やすのには、やはり限界があります。でも、諦めないでください。自分の資産を増やす方法はあるのです。
では、私の考える「押さえておくべき基本の3つのポイント」をお話してみようと思います。
1、バランスシートを重視する (家計簿的見方(P/L)ではなく、資産的見方(B/S)をしよう)
第1のポイントはお金の話を毎月や毎年の「収入」と「支出」のバランスだけで見る人が多すぎることにあります。
収入と支出だけを見て「いくら足りない」と嘆き、「もっと節約しよう!!」あるいは、「何かに投資して収入を増やそう!!」と思っていませんか? これが、そもそもの間違い。 お金の話は「資産」を含めて見なければダメなのです。
企業の損益計算書のことを「P/L」(利益と損失の計算書)といいます。個人でいえば家計簿です。収入・支出だけを見るというのは、生活の結果だけを見ているのと同じです。 ところが、お金持ちはP/Lという結果をもたらす「貸借対照表」というものを、きわめて重要視します。 これは「B/S」(バランスシート)といわれるもので、1枚の紙の左側に「資産」、右側に「負債」と「純資産」を書き出したものになります。ちなみにこの左と右の金額はどちらも同じ金額になります。
つまり「資産」を見ることが非常に重要だと思います。
右側の負債、つまり借金も借りて自分のものにした以上は、自分の資産になるという考え方です。ただし、返さなければいけないお金ですから、返す必要のない純資産とは分けて書きます。
ですから、例えば住宅ローンが月7万5000円でも、「苦しい」とだけ思う必要はありません。あなたには、一戸建てなりマンションなりの資産があるのです。これを元にすれば、いずれ貸し出すなどして収益を得たり、売却してお金を捻出したりができるようになることも考えられます。
資産の種類は3つ
定期預金の利息や株の配当金を生む 「金融資産」 「不動産」 そしてあなたの 「ビジネス力」 です。
ビジネス力とは、あなたの「スキルをお金に変える力」のことです。「収入・支出」だけで一喜一憂せず、「資産」を見ること。資産こそが、あなたの老後の不安を解消する可能性のあるとても大きな存在であるということを忘れないでいて欲しいと思います。
まずは、自分の資産を把握することから始めましょう。
2、会社のように、親と子どものお金を「連結」させると道は開ける
第2のポイントは 「連結」という考え方がとても大切ということです。 企業は経営を親会社・子会社といったグループ全体で考えます。 個人のあなたは、親や子どもといった「家族全体」で、お金のことや家のことを考える必要があるのです。 親から受け継いだ資産をあなただけでなく、あなたの子どもたちのお金と連結させ、全体として見るのです。 そうすれば、道が大きく開けるはずです。
3、「個人資産の6割である不動産」を活用しよう
日本の個人資産のおよそ6割は、「不動産」です。 これは、日本が「高度経済成長」を果たし、その後も長く「安定成長」を続けたこと、土地や持ち家志向が強かったこと、政府の政策もそれを後押ししたことが大きな理由でしょう。
そこで、第1のポイント「バランスシート重視」 第2のポイント「親と子どものお金を連結」に続けて 第3のポイントは、その資産のところを見て、「不動産を含めた資産活用を」と私は声を大にして申し上げたいです。
「将来が不安」な理由・・・・
個人資産の6割を不動産が占めるのに、それは放っておいて、残りの4割の金融資産などの活用だけを考える──
株を買おうか? FX(外国為替証拠金取引)はどうだろう? 銀行の窓口が盛んにすすめる金融商品にしておこうか? としか考えないのはおかしいでしょう?
「今は賃貸住宅に住んでいるし、親の資産もないし、不動産の話は私には関係ない」と思われる人もいるかもしれません。 しかし、そういう人こそが将来、お金に困るケースは多いのではないでしょうか?
「将来が不安」なのは、自分にどれくらいのお金が必要なのか? そのために今、自分にどれくらいお金が足りないのか? がわからないからです。
でも、お金をバランスシートで考え、親子のお金を連結させ、不動産に注目すれば、将来の人生設計が変わります。 一生お金に困ることなく、安心して、自分らしい人生をまっとうしたい……。 多くの方が願っていることだと思います。
この基本の3つのポイントを知ることが、一生お金に困らない人生を送るための第一歩ではないでしょうか? お金の正しい知識を身につけることは、あなたの選択肢を増やします。
適切な道を選んで、「お金」と「安心」を、しっかりとつかんでいきましょう!!
本日はここまで