本審査と事前審査の違いは?

ここで言う「本審査」とは簡易的な審査をする「事前審査」とは違い、提出する書類を増やす事で書類上、また個人信用情報上の内容を細かくチェックします。

更にプラスして「健康面のチェック」があります。審査期間は1週間~2週間は時間を要している感じです。ここで重要になるのが申込み時の「団体信用生命保険に加入できるか?」の審査(健康面)があります。以下に内容を記載してみます。

ではまず「本審査」ではどこを見るのか?

・事前審査の時の申込書類の内容が、提出書類と一致しているか?

・事前審査で確認した個人信用情報の内容が一致しているか?

・団体信用生命保険に加入する上で、健康状態に問題はないか?

・物件の担保評価は借入金額と同等にあるか?

・暴対法の関係で警察の審査が入る←2018年3月から

 

・事前審査の時の申込書類の内容が、提出書類と一致しているか?

本申込時の書類のチェックでは事前審査申込書の内容が提出書類と内容が一致しているかを確認します。代表的なのが「会社の在籍確認」です。実はフラット35の本審査では会社の目の前まで赴き、会社がちゃんと存続しているかも確認するんですよ!知ってましたか?また本審査で聞かれる内容としては、税金を支払っているかを確認する「課税証明書」が必要になり、自営業の方であれば、「納税証明書その2」が必要になります。特に自営業の方は更に決算書の内容について、事前審査の時以上に詳しく聞かれます。主には聞かれることが多い内容としては

・赤字の場合、赤字の理由・経費によるものか?それとも売り上げ的な問題か?

・急な業績UPや業績DOWN(DOWNの方は落ちる可能性が高い!)

またそれ以外の理由として、家から職場が遠いけど大丈夫なのか?などの勤続先についても聞かれたりします。

 

・事前審査で確認した個人信用情報の内容が一致しているか?また新たな借り入れ等が無いかをチェックする。

事前審査で個人信用情報を確認しているんじゃないの?と疑問に思う方もいらっしゃると思いますが、事前審査ではあくまでも「1社の登録情報」しか確認しておりません。本審査では平均2~3社の個人信用情報会社であなたの情報を開示して、事前審査以外の情報の有無を確認するのです。銀行は他の借入の有無のチェック漏れを防ぐ為に、複数の信用情報を確認するのです。もし理由もなく「本審査がNGになった場合」は、事前審査時にチェックした個人信用情報以外で、まずい借り入れが出てきた場合だと考えられます

 

・団体信用生命保険に加入する上で、健康状態に問題はないか?

住宅ローンを組まれる際には「団体信用生命保険」に加入できるかを別紙の告知書で確認します。一般的には銀行で住宅ローンの借入を行う場合「団体信用生命保険」は原則強制加入となります。この「団体信用生命保険」とは借り入れしている方が万が一、亡くなってしまった際に住宅ローンの残高を0円にすると言った借りる方にも安心な保険です。銀行と保証会社にしてみたら、借りている方がすぐに亡くなってしまうと大変困ってしまうので当然、健康状態を審査する必要があります。健康状態のチェックはアンケート式になっておりまして、「はいorいいえ」の2択になっております。聞かれる内容としては、入院を1年以内にしたか・薬は服用しているか?・持病はあるか?の主にこの3つです。お客様の中には「自己申告」だからを良いことに、嘘を記載する方もいらっしゃいますが、私が保険会社の方から聞いた話では、住宅ローンを借りて2年以内に亡くなると書類の虚偽の疑いも考慮して通常よりも細かく調査されるという話を聞いたことがあります。当然虚偽と認められれば保険は下りずに残された家族にお支払いしていただく必要があります。なのでここは正しく書きましょう。また健康状態の審査は「半年に1度審査する」ので、1年後の引渡しの場合は2度審査をしなければならないので注意が必要です。

もし持病を抱えている方は、一般的な銀行で借り入れをするのではなく「フラット35」で借り入れをした方が良いかもしれません。

 

・物件の担保評価は借入金額と同等にあるか?

新築物件の場合は問題はないですが、中古物件の場合は築年数によっては借入金額以上の担保にならず、物件の担保金額までしか借り入れできない場合がございます。(新築でも道路付けによっては担保評価が出ない場合もありますが・・・)中古住宅の場合は事前に不動産屋にしっかり確認をしながら申し込みをした方がよいでしょう。

 

・2018年3月から申込人が反社会勢力の人ではないかを警察が調査するようになった。

2018年3月からは「申込人が反社会勢力の人ではないか?」を警察が金融機関経由で調査することになりました。住宅ローンを利用して反社会勢力の人の資産を増やすことに繋がることから警察が調査します。まぁほとんどの方は特に気にしなくてもOKですが、その影響もあってか以前よりも審査の時間が1週間近く伸びているような気はします。

ページトップへ戻る